夏の晴天が続いていましたが、秋雨前線が活発化し、曇雨天が続く様になったので、エビネの植替えを始めました。手始めに、実生苗で植替えが必要なものから始めました。今年は、梅雨が短く、花後の植替えが殆ど出来ていない状況なので、今後、百鉢以上を目標に植替えを進めて行きます。
下の画像は、同じ瓶出し3年3ヶ月の「丹頂×美ら海」の未開花苗です。大きい方は4.5号鉢で葉数も多く、大きな株になり、来春は確実に開花しそうです。一方、小さい方は3号鉢で開花は順調に行って来来春になりそうです。瓶出し時に小さかった苗やプロトコームは、生育の良い苗に比べて、開花までに1~2年遅れます。基本的に実生苗の開花は、3.5号鉢にしていますので、今回、3号鉢の苗を植替えています。一方、大きい方は大きくなり過ぎて、3.5号鉢ではバランスが悪いので6月に4.5鉢に植え替えたものです。同じ交配の兄弟株でも生育に大きなバラツキが出てきます。増してや、花のバラツキ、優劣は全く予想出来ません。


こちらは、未開花、瓶出し3年5ヶ月の「大日殿×也太奇」です。3.5号鉢では来春の芽が鉢の縁に当たり、バランスも悪くなってしまうので、4.5号鉢に植替えをしています。この株は樹勢が強く鉢底から根が出てしまうので、ビニールポットに入れて二重鉢にしていました。(樹勢の強い株は4号鉢では直ぐに植替えが必要になるので、4.5号鉢に植替えています。)




実生苗が終わったら、銘品や成木になった交配実生をできる限り植え替えます。